「なんでこんな失敗してしまったんだろう…」
「最初のミスを隠す為に、ついつい嘘をついてしまった…」
「ここ最近仕事で怒られてばかり。自分って必要ないお荷物状態だ」
転職したばかりの頃は仕事が覚えられず、人間的に全てを否定されダメ人間の烙印を押された感覚に襲われていたCIPHERです。
慣れない仕事や苦手な事で、どうしても失敗が続き、上手くいかない時ってありますよね。
そんな時は精神的にも弱りネガティブモードになってしまうので、そのストレスが怒りや虚無感を生み出す事もあるでしょう。
そういった負のスパイラルに陥らない為に、傷ついた心を回復させる為に私が行なっていた習慣を紹介します!
目次でざっと内容を確認
まずは冷静に。客観的に自分を見つめ直そう。
まず最初に行なって欲しい事は「冷静になる」事です。
失敗してしまった直後は自己嫌悪や怒り、不安や悲しみといった様々な感情が自分の中で渦巻いている状況です。
そんな状態の時は感情的になってしまい、より一層自分の状況を悪化させてしまう行動をしやすくなります。
例としては
●失敗に対するイラつきを表に出してしまう。
●気が動転し、頭が真っ白になりフリーズしてしまう。
●どうこの失敗を隠そうか、隠蔽する事、言い訳だけを考えてしまう。
といった事があります。
この様に失敗した直後はどうしても冷静な判断ができずに、怒りの感情をぶつけてみたり、保身に走る隠蔽に向かってしまうなど、状況が悪化する行動をとってしまいがちです。
そして厄介なのが、一度この様な行動を起こしてしまうと、その後のリカバリーがとても難しくなってしまう事です。
ぶつけた怒りは色々な形で自分に跳ね返ってきます。
ミスを隠蔽しようとすれば、ひたすら嘘をつき続ける事になります。
こうなってしまうと、ミスをした事とは別次元の問題に広がってしまうので問題の収束は困難になります。
問題の傷口を広げない為にも、失敗をしてしまった時はまず冷静になって「失敗を解決するにはどうすべきか」を考える事ができる状態や環境を作りましょう。
失敗の原因を明確に。そして逃げない。
冷静になったら失敗した原因を考えてみましょう。
ここを曖昧にしてしまうと、また同じ失敗を繰り返す事になりますので、自分の失敗の原因を振り返る事は辛いですが、グッとこらえて取り組みましょう。
私もこれまでいくつもの失敗、ミスを繰り返してきました。
その度に「あの時なんでこう対応できなかったんだろう」と酷く自己嫌悪に陥り、
「もう辞めよう。辞めて楽になりたい」
と強く思いました。
しかし、「ここで逃げてしまっては【失敗に対するトラウマ】だけが残り、次に別の環境で失敗してもまた逃げる事しかできない自分になってしまう」と感じ、踏みとどまる事ができました。
失敗に対する恐怖や不安を克服する為には、また同じ事にチャレンジしてそれを克服するしかないのです。要するに「逃げずに自分自身に勝つ」という事です。
これはスポーツでも同じですよね。
野球で一打逆転のチャンスに打順が回ってくるが、見逃し三振。
そうなると自分に自信がなくなり「重要な場面で打順が回ってくるな!」とネガティブな方向に考えてしまいます。
この様な精神状態を克服するには、同じ様にプレッシャーを受ける場面で、しっかりヒットを打つしかないのです。何度失敗したっていいんです。頑張ってヒットを打ち、そのトラウマを克服してこそ、自分自身が次のステージへ成長できるのです。
もちろんどう考えても無理な問題や環境に置かれている人も多いと思います。
失敗によって心や体に不調が出ている人は、まずは心と体を健康に戻す事が最優先となりますのでしっかり休みましょう。それは「逃げている事」ではありません。課題に立ち向かう為に「体と心を休め整える」事が必要な状態なのですから、そこは無理しないでくださいね。
冷静になったら「失敗の原因」が何だったのか、具体的に振り返りましょう。そしてその原因をスマホやノートにメモして忘れない様にする事も重要です。
あとはその失敗に対する恐怖や不安、自己嫌悪を乗り越える為にも、もう一度同じ課題にチャレンジして見ましょう!
同じ失敗を繰り返さないコツ
同じ失敗を繰り返してしまう…
そんな人も多いと思います。
しかしそれはちょっとしたコツで改善する事ができます。
ぜひ試してください。
まず担当業務の本質を理解する
まず一番重要なポイントは、あなたが仕事の「本質」を理解しているのかという事です。
良くあるたとえ話ですが、
●レンガを積む事を仕事としている人
と
●家を作る為にレンガを積む事を仕事としている人
では仕事に対する視点が全く異なります。
レンガを積む事を仕事と考えている人は、その仕事の目的である「家を作る」といった事は全く頭にありません。仕事の本質を理解していない状態です。
その状態では、基礎部分のレンガが少しズレていようが、ヒビが入っていようが、レンガを積むといった仕事には関係ないので気になりません。
しかし「家を作る」事を目的にレンガを積んでいる人は、そういった「仕事の目的に対して問題となりそうな予兆」をしっかり確認、対策して仕事を進めていく事ができます。
どんな会社、どんな業種の仕事でも同じ事が言えるのですが、表面的な作業手順だけ暗記しても失敗は減りません。
失敗を減らす為には、まずその業務の本質を理解し、「この内容はまずいかも」といった予兆に早期に気づく事ができる様になる事です。
まずはこの点をしっかり見つめ直して見ましょう。
手順や注意点をしっかりメモして定期的に見直す
失敗を繰り返してしまう人は、手順や注意点を頭の中だけ、感覚だけで進めてしまう傾向があります。
業務の目的&本質を理解した上で、正確な手順や内容をしっかりドキュメントとして残す事が重要です。
そうすれば手順に不安がある時にすぐ見直す事ができますし、何度も上司や先輩に同じ事を聞いて怒られる事もありません。
不安な事、不明な事は事前に先輩や上司に確認する
「こんな事を聞くと怒られるかな」
「指示の内容がよく理解できないけど仕事を進めているうちにわかってくるかも」
私が新人時代によくやってしまったパターンです。
それで仕事が進むにつれて「このタイミングで聞く事はできないな…」
となり焦ってしまうのです。
人はわからない事があって当たり前。
不明な事、仕事を進めるにあたり不安に思っている事を事前に上司や同僚に共有する事で、周りもサポートしてくれますので、まず一人で遂行する事が難しい仕事と思った場合は、積極的に周りの人を巻き込み、まずは仕事を問題なく進める方法、手段を取りましょう。
その上で、周りの人の仕事の進め方などを見ながら覚えていけば良いのです。
曖昧にしない。数字で明確に。
上司:「この仕事できるだけ早めにお願い」
私「はい。わかりました」
翌日、上司から「依頼していた仕事はどう?今日の夕方必要なんだけど」
なんて言われて急いで仕事に取り掛かる。
なんて経験をした人もいると思います。
これは期日を指定しない上司も悪いのですが、依頼を受ける際に「いつまでに必要でしょうか?」といった明確な期日での確認が必要です。
またその返答が「明日の17時には必要」だった場合、事前の上司確認や調整も考慮して、13時位には一度確認してもらう必要があるので、作業の段取りが明確になります。
その上で、自分のスケジュール的に受ける事ができるのか、クオリティはどこまで担保できるのか等を上司と詰めていく事ができますので、この点は仕事を受ける側がしっかりとリードしていきましょう。
結果として自分が楽になるので、ここはとても重要です。
まずは仕事の目的を理解し、手順や流れを忘れない様にメモしましょう。
そして不明点や気になる点があれば、直ぐに確認する癖をつけ、曖昧になっている部分を明確にします。
また自分の実力だけでは遂行が難しいと感じた場合は、素直に相談し、協力を仰ぐ事も重要です。
失敗で傷つき、落ち込んだ心を回復させる方法
どんなに失敗しない様に準備や努力をしていても、色々な要因でミスや失敗は発生してしまいます。
またしっかり準備や対策をしている程、失敗してしまうと「あんなに準備していたのに失敗するなんて、自分はなんてダメなんだろう」と落ち込む事もあると思います。
私も未経験業種へ転職したての頃、慣れない業務でミスを繰り返し、上司から「いると邪魔だから帰れ」とまで言われてましたが、その時は本当にしんどかったです。
まわりの社員がとても立派に見え、自分は人間的にもダメな使えないやつといった自己嫌悪に襲われ、新しい案件に対応する事がとても怖かったです。
そんな時に実践していた「落ち込んだ心を回復させる方法」を紹介します。
失敗する自分をイメージする事をやめる
これはいきなり難しい事かもしれませんが、日々の生活で意識的にネガティブなイメージをしない癖を付ける事で徐々に出来てきます。
一度失敗すると
「また次も何か失敗してしまうんじゃないか」
「プロジェクトが炎上する事を想像してしまう」
「自分が上司や取引先に怒られ、それに対する返答パターンを頭の中で何度もシミュレーションしてしまう」
などなど、失敗している自分をどうしてもイメージしがちになります。
しかし失敗する自分をイメージするという事は、体が勝手にそのイメージに向かって進んでしまいますので本当に危険な思考です。
ここはきっぱり頭を切り替え、
「仕事が上手く進んでやり遂げた後の自分」をイメージしましょう。
また冒頭でもお話ししました「日々の生活で意識的にネガティブなイメージをしない癖」を身につける事ですが、私が実践した事は
●いつものお店でランチする時に、普段注文しない未経験のメニューを食べてみる。
●電子マネーや新しいサービスは積極的に使ってみる。
●普段会話しない同僚に話しかけてみる。
●飲み会やイベントを企画し幹事をしてみる。
など、自分にとってストレスを感じる未経験な事に積極的に取り組む事で、徐々にネガティブなイメージをしなくなってきます。
これは「失敗が怖い」人は、どうしても慣れている安心な事で生活を固めてしまいます。
それはランチだったり、コミュニティだったり、全てにおいて「慣れている事」は失敗しない安心感があるからです。
逆に言うと、「新しい事をする自分にネガティブなイメージがあるので、面倒で行動できない」状態なのです。
これを徐々に打ち破っていくと、未経験な事に対する抵抗感やネガティブなアレルギー反応が薄れてきますので、ぜひ実践してみてください。
失敗した事を延々と考え、後悔する事をやめる
これほど人生で無駄な時間は無いと思います。
もちろん失敗した事を振り返り、しっかり対策を行う為に自分の失敗を考える事は良い事ですが、そういった振り返りではなく、単純に「あ〜。何であんな失敗したんだろう」と繰り返し落ち込むだけ、後悔するだけの時間は何の解決にも繋がりません。
と言う私も、自分が怒られた時の事を仕事中はもちろん、夜中や休日にも思い出し、頭の中で繰り返し繰り返し嫌なシーンを回想してしまう事で苦しみました。
しかしある時ふと気づいたのです。
こんな自分が怒られているシーンを思い出しても何の解決にもならない事を。
周りの人はあなたが思うほど、あなたの失敗の事なんて覚えていません。
逆にあなたがいつまでも失敗を引きずるほど、周囲もその雰囲気を感じ取ります。
人の印象なんて2週間もたてばガラッと変わります。
小さな声でモゾモゾ話している自信なさげな新入社員も、2週間大きな声ではっきり話す様にしただけで、自信がみなぎるハツラツと元気な新入社員といったイメージが定着します。
あなたも失敗に引きずられずに、新しい自分がどうあるべきかにその時間を使ってください。
仕事から離れたコミュニティで「仕事が全てでは無い」事を感じる
そして心の回復に重要な事が、仕事以外のコミュニティで自分の気持ちをリフレッシュさせる事です。
どうしても仕事中心の生活、コミュニティで日々過ごしていると、自分自身の価値が全て会社を軸に考える様になってしまいます。
なので「仕事ができない自分は人間としてダメなんだ」と、自分の全てを否定しがちになります。
しかしそんな事はありません。
会社から一歩出れば、社長も部長もパートもアルバイトも関係なく、一人の人間としての自分がいます。
社長だから人間として優れている。アルバイトだから人間としてダメ。
なんて事は全くありません。
皆それぞれが素晴らし部分があり、未熟な部分がある人間です。
それを理解し、感じる為にも、仕事以外で2つはコミュニティに参加しましょう。
仕事で辛い事があっても「それは仕事での事」「自分は自分」と前向きに楽観的に考えられる様になります。
失敗した事をいつまでも悔やむのではなく、変化に対応しやすい日々の行動を心がけましょう。
そして仕事以外のコミュニティに参加し、仕事が人生の100%にならない環境を作っていく事が、落ち込んだ心を回復させる為に重要です。
まとめ
今日、今この瞬間にも多くの人が色々な失敗を起こし、悩んでいる事でしょう。
そしてそれは私にも言える事です。
失敗は誰でもします。問題はその対応方法を間違えない事です。
ここまで読み進めてくれたあなたなら、間違った対応はしないと思います。
なかなかミスが許容されない苦しい世の中ですが、一緒に頑張りましょう!
応援しています!